不思議な夢の中

ハッピー・クローバー

話しは戻るが、少女は俺が泣いているのに気付き話しを途中でやめ、

「どうしたの？泣いてるけど…。」と言った。俺はハッとし、涙をぬぐってこう答えた。

「大丈夫だ。泣いてなんかない。」すると少女は

「そう…。」と悲しげに言った。俺は、その表情が頭に残って離れない。

ふと俺は、なぜ自分を気に入ったのか不思議に思った。

よく昔の事を思い出してみたら、この少女の顔は見たことがあったような気がした。たしかあれは、十年前のことだ。

今俺の目の前にたっている少女と同じような雰囲気の子があるとき昔の俺に話しかけてきた。

そのときの、話しの内容は全く覚えていないが、その少女と今俺の目の前にいる少女が同一人かはまだ分からない。

と思っていると少女は「どうかしたの？」俺はその言葉で我にかえった。

俺は何を言えばいいなか分からなかった。

俺の頭の中は過去の少女と似た子と今、俺の前にいる少女の問いにどう対処すればいいのかと考えで俺の頭は混乱していた。