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ユア
「この姉妹は幼い頃両親を亡くし、大きくなるまで育ててくれた祖母も最近亡くし、二人暮らしを始めて居ました」
美穂
「志穂、今日は飲み会で遅くなるからちゃんと戸締まりよろしくね」
志穂
「はーい、飲み過ぎちゃ駄目だからね。 美穂は酔っ払ったら迷惑かけるんだし」
美穂
「今日はあんまり飲まないよ。 じゃあ、よろしく」
ユア
「傍から見たら仲の良い姉妹。 だけど、狂気は妹に……」
志穂
「美穂…。 私の大好きなお姉ちゃん。 私にはもう美穂しか居ないんだよ」
ユア
「幼い頃からずっと一緒に居た二人。 いくら喧嘩したって志穂は美穂が大好きだった。 …中学を卒業するまでは…」
志穂
「美穂、美穂、美穂、美穂、美穂、美穂、美穂、美穂、美穂、美穂。 ふふふっ、あはははははははははっ」
ユア
「志穂の心は次第に深くなっていた。 深く深く姉である美穂を愛していた」
志穂
「次の美穂の誕生日には何をあげよっかなぁ。 職場の男からはデジカメ貰ったって言ってたし…」
ユア
「狂気に飲まれながらも志穂は美穂を愛していた。 どんなに怒られても苛ついても近くから離れられない」
志穂
「早く誕生日にならないかなぁ」
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