エピローグ

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・依頼人 中富千里 ・依頼内容 失踪した夫である中富浩二の捜索 ・結果 すでに死亡 ・所見 団地内に住む石井悟と山岸多恵子の不倫を知った中富氏は多恵子を強請っていた。 要求はエスカレートしていき、ある夜、金の要求で呼び出された多恵子は中富氏を文化包丁にて殺害。 団地内公園の桜の根元に埋めた。 ・補足 多恵子の供述では、事件当日に待ち合わせ場所の団地横公園に行くと、恐らく鈍器で頭を強打されたと思われる重体の中富氏が横たわっており、それを見て犯行を決意したと述べている。 また、中富氏の失踪とは直接は無関係だったが、失踪以前の記録を探っているうちに、中富氏にもどうやら千里以外に女がいた事実が浮かび上がっていた。 ロクでもない男は自分の不倫相手をも強請っていたのかもしれない。 埋められた中富氏の遺体付近には、鈍器として使用されたと見られる漬物石ほどの大きさの石が見つかった。 〈返り咲き・完〉
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