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title.Ⅰ
見上げた空は青かった。まるであの日のように。
そういえば、もうこんなにも時間が過ぎて行ったのか。
時間は流れていくものなんだな。
俺はゆっくりとあの時を思い出し………
『あの時っていつよ。勝手に回想はじめてんじゃないわよ…続きが思いつかないじゃない…』
title.Ⅱ
目をあけると、見慣れない風景が広がっていた。カラフルな花が目一杯に広がっていて妙にファンシーだ。
「あ、こんなところに人間がいる!」
甲高い声の方に首を回すと…
「よ、妖精!?」
『妖精ぐらいで驚いてんじゃねぇーって話よ。この先ずーと驚き続けるはめになるわよ?最初はどうせ妖精に連れられて妖精王のところまで連れてかれるんでしょーけど』
title.Ⅲ
世界が作られたとき、そこにはまだ何もなかった。
神は、最初に光を作り出し世界を照らした。そして大地を作り、緑を作り、生き物を作った。
世界はうまく動き出したように見えた。
しかしだれにも気づかれることなく、それは最初から存在していたのだ。
光とともに必然的に表れた……闇が。
『創世神話なんて興味ないわ。ラストは闇を葬れば光も以下略でしょ?』
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