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title.Ⅳ
ピピッ!ピピッ!ピピッ!
「あーもう…うっさいなぁ!」
目覚まし時計を開かない目のまま探っていると、ガチャン!という衝撃音が聞こえて静かになった。
「…オヤスミナサイ…」
それをいいことに二度寝を開始した。二度寝は幸せだった。それを咎めるものはいない。
……あの時、ちゃんと時間どおりに起きて、学校にいってたなら…あんなことにはならなかったのに…今更なことだけど……
『いや、絶対なかったわね!この万年遅刻魔め!あれか!親はいない、殺された、だから咎められないとかか!ネガティブ乙!』
title.Ⅴ
「くそ…絶体絶命ってやつか…」
「隊長!諦めないでください…きっと今に応援が…ぐああ!」
「お、おい!しっかりしろ!…くそ…俺が…仇をとってやるからな…」
ガルルルルルル……
「こい!1対10だろうが相手になってやる!」
ガルルル…ガウッ!?ギャン!
信じられなかった。突然現れた火の玉が次々と化け物を焼き殺していったのだ。
「ふん…俺が出てくるまでもなかったじゃねぇか。つまらねぇ任務だ…」
『主人公最強wwwないわwwwいまさらそれ始めるとか二番煎じどころじゃないって。却下。』
title.Ⅵ
「な、なによこれ…」
私は服を着ていなかった。つまり裸だった。でも全裸ではなかった。何故なら…
ジャラ…
無駄に大きな鎖付きの手錠がはめられていたからだ。
「一体…なんで……」
キィ…
不意に扉が開いた。
「やぁ、お目覚めかな…囚われのお姫様?」
『最初エロっぽくすれば、ガキが引っ掛かりそうだけど…ないわねこれは。もうキモい展開しか見えてこないわ』
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