ホワイトライトと群青と

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俺の住んでいるこの部屋はちょうど24時間営業のコンビニエンスストアの真上にある。 だからこんな真夜中でもこの部屋唯一の窓からは、無機質なきらびやかさが入ってくる。 大嫌いだ。 だから早く此処から離れてしまおうと思い、その準備をしていた。 たいした事はしない。 蛇口をひねって水を出す。 止める。 水が溜まったからじゃない。 蛇口の前を離れる必要が出来たからだ。 理由はコンビニエンス・・・長い。 コンビニに入っていった小さい人影を確かめたかったからだ。 真夜中だが、別に不思議なことじゃない。 こんな時間に子供は出歩いたりしないなんて幻想みたいな常識だ。 つまり嘘。 だから、俺が蛇口を止めてまで窓の近くに行って確かめたかったのは、その子供自体についてだ。 見覚えがあったのだ。 蛇口の前コンビニに向かってくるのを一瞬見ただけだが、思わず窓に近づきたくなる人物にとても似ていたのだ。 遠い昔に同級生だった・・・・・・まどろっこしい言い方はやめよう。 要するに「初恋の相手」という奴に。
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