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もっと光が強ければ……!
いや、何言ってるんだ俺は
大嫌いなはずだろう?
そんなことを考えているうちに寝てしまったらしい。と、フローリングの上で転がりながらぼんやりと考えた。
部屋唯一の窓からは橙が入ってくる。寝すぎだな。どうでもいいが。
日が差している時は、此処から離れたいなんて考えない。むしろ、離れたくない。面倒だし、怖いし。
……思考回路が逆転する。
温かい太陽が消えて、無機質に過度な光と熱を撒き散らす人工的な白い光に取って代わる。
地面からしか照らせないくせに、この世界から闇を消そうとするかのような無意味な発光。
目障りだ。消えてくれ。
願っても消えやしない。
なら仕方ない、此処から俺が離れればいい。
俺が消えればいい。
蛇口をひねって水を溜めた。
右手にはカッターナイフ。
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