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受け取った俺は、外に出た。
「ありがとうございました」との店員の声にも、振り返ることは無かった。
さっきの奴の声は、こんなに野太い声とは違う。
そんなことを思ってから、舌打ちした。先程から、ずっと女のことを考えている俺に苛立ったのだ。
まったく以って不愉快だ。
俺は速く歩き過ぎたのだろう。ゆっくり歩いて45分だとみていた道を、30分掛けずに歩いてしまった。
仕方ないな…。
朝食を頬張る。それなりに美味しかったそれは、10分程度で消えた。
時刻は7時過ぎ。
開店時間までの暇つぶしに、メモ帳とペンを取り出し、近くの公園へ入った。
長かったような道程の終着点はすぐそこにある。
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