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まず、最初に思ったのは、意味がわからなかったこと。
俺はいつ、そんな大層なものになったんだ…。
そして、何故、目の前に先程の新聞配達が居るかわからないという疑問だった。
何やら不敵な笑みを浮かべ、俺を指差している。
「これを捨てたの、あんたッスね?」
彼女が持っているのは、先刻俺が詩を書いた、メモ帳の1ページだった。
「……聴覚障害者ッスか?黙っててもわからないッス。それとも、逃げる気?」
っ…たくこの女……。
知らず知らずのうちに、俺は後退りしていた。
高圧的な態度。女性。その2つは俺に過去を思い出させる。
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