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心地よい朝のような気がします。
まぁ、大抵の方は【こんばんは】なのでしょうが……
私は今回ガイドを勤めさせていただく…という者です。
名前を言いたくない訳じゃないのですよ。名前が『…』なのです。
あ、どうでも良かったですか?
すいません、紹介したかったんです。
ではではさて、早速この町の紹介を致しましょう。
まず僕が住んでいるこの町は、通常の町とは違い電子空間。簡潔に申せばネットワーク上に点在するコミュニティの一つとなります。
そのためでしょうか、一日や一年という時間の概念が余りありません。だから、人々は勝手な時間を自分達でつくりあげ、それにのっとって行動しています。
さて、窓から外をご覧ください。
上の方を見ると、空はまるで近未来のような、平たく言えばドラえ〇んの生産された時代のような風景が御覧になれます。
高いビルが立ち並び、建物どうしが空中回廊で繋がってます。回廊の上には、ちらほらと人々の姿も見えますね。
ちなみに地上。というものはこの町にはありません。
人々はさっき述べた空中回廊で、全ての建物に出入り出来ます。だから、わざわざ地上というものを創る必要性がなかったらしいます。
では下を見てみますと、地上の代わりに深い闇が広がってますね。
これはここが電子空間という証明となります。
ビルの底………はありますが、深すぎて誰も降りたことはない…と言われています。
そのため、
「底には、この世界の全てがある」
「底にはこの世界に住めなくなったものを追放する穴があり、二度と中には入れなくなる」
など、様々な噂、憶測が流れています。
真実を知りたいとおもったことですか?
いいえ!滅相もございません。
噂や憶測などは、未確認であるからこそ楽しんで聞いていられるのです。
現に、タネのわかったマジックなんかは楽しくないでしょう?
まぁ創造主たるMAKIさんならば、知ってると思われます。真実を知りたいならば、聞いてみたらどうでしょうか?
お勧めはしませんが…
さて………ここでたたずんでいても仕方ありませんね。
それでは移動でもしましょう。
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