2人が本棚に入れています
本棚に追加
闇に包まれた世界は
孤独と化して
続く螺旋階段に
終わりはなく
ただ上を目指す
上る理由も曖昧で
意識は朦朧とし
身体は機械の様に
ただ一段一段踏みしめる
何時しか時が
鐘の音を鳴らしても
私の耳には届かない
唯 唯
上空に浮かぶ
銀色に輝く月に
触れたい
足下を見れば
眼下に広がる砂漠が
月灯りに照らされ
砂埃を巻き上げる
夜空の星が
幾千 幾万と
輝いていても
手にしたいのは
銀色に輝く月
この身体が動かないなら
魂だけでも
銀色の月は
私を照らし続ける
最初のコメントを投稿しよう!