月灯かり

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闇に包まれた世界は 孤独と化して 続く螺旋階段に 終わりはなく ただ上を目指す 上る理由も曖昧で 意識は朦朧とし 身体は機械の様に ただ一段一段踏みしめる 何時しか時が 鐘の音を鳴らしても 私の耳には届かない 唯 唯 上空に浮かぶ 銀色に輝く月に 触れたい 足下を見れば 眼下に広がる砂漠が 月灯りに照らされ 砂埃を巻き上げる 夜空の星が 幾千 幾万と 輝いていても 手にしたいのは 銀色に輝く月 この身体が動かないなら 魂だけでも 銀色の月は 私を照らし続ける
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