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「名前は、浜井美々。クラスは3年C組だな。まぁ、最近転入してきたばかりだからあまり情報はないが。」
「サンキュー、柳。」
ブン太は軽くお礼を言うと、無言のまま自分の席へと戻って行った。
「どうしたんだろうね。ブン太。」
「まぁ、気持ちは分からないでもないが。」
あまり表情を変えない柳が緩く口元を歪める。
あぁ、柳もこんな顔をするのか。
柳だってこんな顔をするんだ。
それじゃあ俺は、どんな顔をすればいいのだろう。
それじゃあ俺は、どんな表情をしてるのだろう。
チリチリと何かが灼ける感覚は、心臓に熱いモノが流れているみたいだった。
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