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光史君がゲストルームに入ってから3分が経ったでしょうか。
充と光史君のコーヒーを机に置くとちょうど光史君が充を引きずるようにしてゲストルームから出てきました。
「俺…ねむい……」
「眠いじゃない!!寝てる暇があるなら自分の荷物ぐらい片付けて下さい!!来月だなんて徹夜で荷造りしたって無理です!!」
「俺の荷物の大半は慶輔のとこにあるの……」
「大半でしょ!!家にあるのは誰がするんですか!!!」
「光史が片付ければいいよ…」
充は光史君の小言を遮るかのようにコーヒーに角砂糖を4つ入れ、砂糖が溶けていくのを楽しむようにスプーンを動かしています。その仕草はとても洗礼されていて私は自然と目を奪われてしまいました。
「オヤジの物は全部捨ててもいいと言うことですか?」
光史君は充を睨みつけながらブラックコーヒーを一口。
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