あいさつ

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まったく充は…… 「充、光史君が怒るのも仕方ないですよ。先に恋愛塾にある自分の荷物を片付けてきたらどうですか?」 「えー……」 不満そうに口を膨らませた充を光史君は再び睨みつけます。 「さくらさんの物や充にしか分からない物もあるんでしょう?」 私の言葉に充は甘い(であろう)コーヒーを全部飲み干すとお気に入りの黒いソファーから立ち上がりました。 「さあ。片付けに行こうか」 「何が片付けに行こうか。ですか!!さっきまで寝てたくせに!!!途中で寝たら今度は本気でたたき起こしますよ!?」 光史君は充が逃げないようにしっかり襟元を掴んでいます。 「ほら、行きますよ!!!」 「慶輔も一緒に行くの~★」 「三橋さんもマンションの片付けがあります!!」 「嫌ぁ★」 「嫌ぁ★じゃない!!」 だだっ子・充に光史君も呆れ顔です。 「光史君、私も一緒に行きます。恋愛塾の片付けもあるので。充もそれでいいんでしょう?」 充は光史君に睨みつけられながらも嬉しそうに頷きました。
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