一緒じゃなくてもいいんだね

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雅*SIDE 「三橋さんからの電話何だったのー?」 「この5年間で何があったか読者の人に説明しとけだってさー」 助手席に座る桔梗がケータイをパカパカしながら答えた。 「説明なら僕たちでするのにねー?」 「三橋さんがしたほうが分かりやすいと思ったんじゃないのー?」 「誰がそう思ったのさー?」 少しばかりイラついた様子の桔梗はやっぱりお子ちゃま。 「桔梗ってばそんぐらいで怒るなよー♪」 「だってー…」 桔梗は窓の流れゆく景色を見ながら頬を膨らませている。 「そんなんでいちいち怒ってたキリがないだろー?それに桔梗の怒る顔より笑ってるほうが僕好きだしー//」 僕の言葉に桔梗は恥ずかしそうに瞬きをした。 「雅ってさ…変わったよねー……」 僕の横顔をまじまじと見ながら桔梗が言った。
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