宣告

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好子は考えていた。 義人にあの事をどう伝えればいいのかと。 そして好子は何も考えつかないまま病室に着いてしまった。 好子がうつむいていると、義人がこういった。 「お母さん、何か隠し事してるでしょ。」 好子は驚きながら、 「なんでそう思うの?」 「だって、いつもの元気なお母さんじゃないんだもん。」 「……どうか驚かないで聞いてほしいの。さっき先生が義人の命はあと一週間しかもたないって、言ってたの。」
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