その女、京に入る

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流石天下の新撰組といった感じの美味い飯だわ。 「憑黄泉、戻らないの?猫の姿に」 「暫くはな」 「ふーん」 私達は部屋に通され、ここにいる間の部屋だと言われた。 飯を食べれば近藤達三人と話をすることになっている。 出来るだけゆっくりと飯を食べ、血糊で真っ赤になった着物を脱ぎ捨て新しいものに着替える。 …血が付いていないだけで前と全く変わらないけれど。 「月華、行こー」 「はいはい、今行くわよ」 時々変わる、憑黄泉の性格。 猫だからだろうか、彼はとっても気まぐれ。 …だからこそ、彼は私が最も信頼を寄せ、最も安心する存在なのかもしれない。
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