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「うーん…」
ノートを開いて睨めっこ。
他者から見たら何とも滑稽な姿なんだろうとつくづく思う。
まぁ、どうでもいいことなんだけどね。
それに、昼食時間に屋上にいるのは変人ぐらいなものだ。
でも僕としては昼食時間を人口密度の高い学食という名のサウナルームで過ごすことは愚行そのものだと考えている。
故にこの屋上が選ばれるわけだ。
まぁもっとも、この場所も夏の殺人光線もとい直射日光が当たり学食とどっこいな暑さの地獄空間には変わりないんだけどね。
因みに教室は男女関係なくきゃっきゃと五月蝿くて静かに殺人考察が行えないので却下なわけだが。
「しかしなぁ・・・、もう少し派手にいじるべきだったか…。」
ノートの9~10ページ目、五件目の殺人を静かに思い返す。
ただ内臓を引きずり出すのではなく、体中に装飾してオブジェに見立てて芸術性あふれる死体にするべきだったか。
「あなた…一人で何やってるの?」
物思いに耽る意識を強制的に現実へと引き戻す美声が鼓膜を震わせる。
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