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「なるほど、でも何でいきなり話しかけてきたの?あまり、というかまったく面識ないよね。」
夜久野さんは一応学校内で指折りの美女。
よって有名人みたいなものだ。
しかし僕はどこにでもいるただの男子高校生。
別に、有名な不良少年なわけでもなく。
かといって、いつも学年首位を走る成績優秀者というわけでもない。
ちなみに、僕のテストの成績は学年では上位30位くらい。
また脱線した気がするので二度目の強制連行。
こっちは相手を知っているのを当然だとしても、クラスが一緒になったことも無い人間に対して交友関係を持とうとしない人間が話しかけるだろうか?
なんて、ほんとくだらない事を瞬間的に思考して、これまた光の勢いで破棄する。
考えるだけ無駄だし、こんな事を考えたところで答えは夜久野さんしか知りえないのだから。
「確かにそうね。貴方じゃなきゃ無視するわ。一般人は嫌いだもの。」
至極当然といった口調で淡々と話す夜久野さん。
確かに殺人鬼は一般人の範囲から大きく逸脱していますね。
はい、仰る通りでございます。
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