溶ける想い

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真っ直ぐで、 体当たりで、 負けず嫌いで、 涙もろくて… 俺と似てる。 まるで姉弟のように 今まで接してきた。 フライングシューターも 紙フトのオールスター戦でも ずっと隣にいてくれた。 俺が頑張ると頭をぽんっ、 俺が不安がると肩をぽんっ、 いつだって 温かなその手で 俺を包んでくれてた。 あかりがさ、 俺のことを弟としてしか 見れていないのは 百も承知だよ? だけど それでも俺、 諦めらんないし、 諦めるつもりもない。 小さな体で 男として見てもらえるように 体当たりするから… あかりが涙した時、 辛い思いした時、 寂しい思いした時、 不安になった時、 今度は俺が暖かい手を あかりの頭に届けられるように。 あかりが嬉しい時、 楽しくて仕方ない時、 喜んではしゃぐ時、 幸せそうに笑う時、 今度は俺が優しい手を あかりの肩へ渡せるように。 俺はやれば出来る男だよ? だからきっといつか 特別な存在であかりの隣に 居られるように…… 「じーげんっ、 アイスおごって♪」 今は壁など作らない あかりの笑顔を見てるだけで。 『じゃあ行こっか』 アイスが溶けるくらいに 暖かな想いを胸に秘めて、 あかりを横に歩き始めた。 END 次元のお相手あかりです。何気に絡みのある二人ですが、あかりが次元を撫でる姿が大好きなんですよね! 難しかったんですが、楽しく書けました(≧∀≦)
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