グミの雫

2/2
51人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
君の涙は綺麗だね。 まるでグミの雫のように キラキラと輝いて…─ 責任を一人で背負い込んだり、 悔しくて崩れ落ちたり、 人のために涙を流した。 なのに俺は 自分のことで精一杯で 自分のことで涙する。 弱い俺。 でもこんなに弱くても、 すぐに泣いてしまっても、 君ば美しい゙と言ってくれた。 いつもいつも フォローしてくれる千帆。 優しい優しい 言葉をくれる千帆。 そんな千帆のために 俺は何が出来た? 千帆のために何かした? 与えてもらってばかりで、 助けてもらってばかりで、 何一つあげることが出来ない。 悔しくて、 また涙が溢れそうになるのを 唇噛み締めてこらえた。 弱いままじゃイヤだから、 守ってもらうだけじゃイヤだから、 俺は君に伝えたいんだ。 伝えて強い男になりたい。 そして君を守っていきたい。 今まで守ってもらった分、 助けてもらった分、頼った分、 今度は俺が返してくんだ… 俺の右手の中には ピンクのリボンに包まれたグミ。 千帆の大好きなグミを どうしても渡したくて… 色とりどりに転がるグミに それぞれ想いを込めて… 緑色のグミには千帆の強さを、 黄色のグミには千帆の笑顔を、 青色のグミには千帆の涙を、 ピンクのグミに俺の想いを、 白色のグミには、君に幸あれ。 そんな想いを込めて…─ END 聖夜のお相手は千帆です。聖夜は千帆にたくさん助けられてますよね☆木生でも日替わり戦士でも… 千帆はいつも聖夜のことを気にかけてくれているんだと思います♪
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!