アメを降らせて

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同期で、 でも一つ上で、 新人の時から ドラマの中心役として 力を合わせて頑張った。 自分に自信を持って 話したり、笑ったりする、 エリーにいつの間にか 目が離せなくなっていた。 千秋に妬いた時だってあった。 拓巳を羨ましく思う時もあった。 俺だってエリーの隣に いたくって仕方がなかったから… でも自分に自信を持てなくて 想いを行動に移せなかった。 そして卒業していく エリーの後ろ姿を ただ見つめていただけだった。 いつかはこの想いだって なくなるんだろうって、 そう思って過ごしていたのに、 むしろ日を増す毎に 想いは募る一方だった… だからさ、 誰もいない体育館に ゙ちょっと来でだなんて 呼び出してさ、 ギャラリーから ハートのアメを降らせるんだ。 ゙好きだああぁぁぁ!゙ なんて叫んでさ。 エリーはどんな顔を 見せてくれるんだろう。 笑顔かな? それとも紅くなる? もしかしたら ゙こんな恥ずかしいこと しないでよねっ!゙ って怒ってしまうかも。 そんな表情一つ一つも 愛しいって思えるからさ。 背はまだまだ エリーに届かないし、 エリーに比べたら まだまだ頼りないと思う。 だけど俺の隣で 無邪気に笑っていて欲しいから。 本気で好きになれた人、 エリーが最後でいいんだ って思えるから。 まだ早いとか思うけど、 それくらい大好きだから… いろんな事を思い巡らせて 俺は受話器に耳をあてた。 『あ、エリー?』 Elly my love so sweet…─ END 裕太のお相手エリー(*´艸`)本当は拓巳エリーにしようと思ったんですが、違うお相手にしたくて同期二人にしました♪ 裕太は身長伸びたけど、エリーの身長にまだ届いてないのにビックリしました。笑
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