『日常的茶飯事に魔法バカのバカップルの話』

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真斗「んな、怒ることねぇのになぁ?」 アリア「そうね。少し怒りすぎよ」 ロッド「ほんっっっと、お前らいつか退学くらうぞ!?」 真斗「大丈夫、大丈夫。成績は残してるから」 アリア「あんたは実戦授業だけでしょ」 真斗「んなことねぇぞ?ちゃんと筆記も点数とったぜ」 その言葉を聞いたアリアは口を緩めた。 アリア「あら、ならわたしと賭けしない?」 それを聞くと真斗も唇を吊り上げる。 真斗「いいねぇ。勝ったほうがいつものな」 アリア「えぇ、いいわ」 と二人は自分の席から鞄を取り、中の筆記試験点数評価を取り出してまた教卓に戻った。 アリア「今回はわたしの勝ちね」 真斗「へ、無駄口叩けるのも今のうちだぜ?」 皮肉に笑い合う二人にはクラスのことなど見えていない。 ロッドはそうとわかると諦めて終わるのを待つことにした。 基本的にロッドはめんどくさいがり。 めんどうな二人はいつか収まる。 そう思ってるのだ。 クラスも日常茶飯事のこの光景に慣れ、友達と話すものや、賭けをするものまで様々に過ごし始めた。 真斗「じゃあ、どっちから言うか」 アリア「まかせるわ」 真斗「ならオレから!」 ばんっと教卓の上に筆記試験点数評価を叩きつける。 アリアはそれを覗くとびっくりした顔になった。 アリア「これ…満点じゃない!?」 真斗「ハハハ、その通りだ!どうだ、勝てるか!!」 真斗は見下げるようにアリアを見た。 アリアは唇を噛み悔しそうにして筆記試験点数評価を教卓に置いた。 その表情から勝ったと思った真斗は笑いながら覗いた。 真斗「………」 そして固まった。 クラスの二人の戦いを見ていた人たちが何事かと騒ぎ始める中で一人不敵に笑う。 アリア「クスクス」 アリアだ。 真斗「どういうことだ…これは…」 アリア「見ての通りよ」 真斗「見ての通りだと…」 真斗はアリアの筆記試験点数評価を持ち 真斗「どうして、百点満点の点数に一点プラスされてんだ!?」 そう、アリアの筆記試験点数評価には百点とプラス一っと書かれていたのだ。 アリア「少し間違った問題があったのよ。それを指摘したら一点プラスもらったわけ」 にこりっと笑いながらアリアは真斗が持ってる筆記試験点数評価を返してもらい鞄に直した。 アリア「だから今回は勝つって言ったでしょ?」 真斗「くっ…せっかく満点取ったのに。さすがアリアだ」 アリア「実戦では負けてるから筆記試験で勝たないとね」
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