『一人の魔法バカの友と教師との日常』

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真斗「いやぁ、なんていうか……」 一つの部屋で真斗は言葉を濁していた。 目の前にいるのはボサボサの髪に面倒そうな目付きの教師、ロッド・ユルストはため息を吐き、面倒くせぇと小さく呟いた。 ロッド「簡単でいいから説明しろ。なんで闘技場の舞台が削れ飛んでたんだ?」 真斗「いや…そのなぁ…」 ロッドの言葉に真斗は答えられずにいた。 ちょっとした出来事に真斗は巻き込まれて、その代償として闘技場の舞台が損害してしまった。 一刻も早く立ち去った真斗であったが途中にいた教師に捕まり、担任であるロッド・ユルストに生徒相談室に送られてしまった。 ロッド「なんだ?言いずらいのか?」 真斗「まぁな」 そうかっとロッドが頷くと扉を指差す。 ロッド「帰れ。面倒だから帰っていい」 と机に顔をふせる。 真斗(教師……だよな?) 疑問を胸に真斗は言われた通りに生徒相談室から出ていった。 ロッド「あれが生徒のやる気を出した奴か……」 顔を伏せたままロッドは一人呟く。 ロッド「あの魔力の質……派生属性になりかけているなぁ」
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