『一人の魔法バカの友と教師との日常』

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ロッド「皆出来たみたいだな」 確認するとロッドは頭をくしゃりとかき、手をクラス全員に向けてイメージした。 「場所は闘技場」 そこまで聞くと真斗達は突如来た光に耐えきれず目を遮った。 目を開けた時にはそこは真斗がよく知る異様な広さの広場――闘技場だった。 ロッド「今のは風の派生『転送』だ」 まぁ、簡単になれるもんじゃないがなっと付け足す。 真斗「あれが…派生属性」 憧れる新たな力。 ロッド「とりあえず、適当戦え。魔法は抜きな」 そういうロッドは何処からか椅子を出すとそれに座り寝息をたてた。 真斗「……あぁ、もう言わん」 黒き刀を鞘から抜く。 銀色ではない漆黒の刄が姿を現す。 真斗「やっぱり、悪趣味だ…」 はぁっと溜め息をつく。 ロキ「何、溜め息ついてんだ?」 とスッと音も立てずロキが真斗の後ろに立った。 真斗「いや、少し自分の魔具に愚痴をな」 驚きもせず、真斗は振り返る。 その瞬間―― ビリ 「なっ、!?」 雷が体を走った。 すぐに逃避する。 真斗「はっ、相手をしてくれんのか?」 ロキ「うん、楽しめよ?」 ロキは雷を纏い、その影響で髪が逆立ちする。 真斗「魔法無しって言ってたからそれは魔具の能力か?」 ロキ「まぁな。『感電』って言うらしい」 とロキは短い槍を突き出す。 すると雷が動き出し、ロキの周りを回る。
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