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アリア「真斗、やるときはいいなさいよ!!」
真斗「いいじゃねぇか。結局守れたんだし」
アリア「良くないわよ。わたしじゃなかったら周りもボロボロだったのよ!」
走りながらアリアは怒鳴るが真斗は平然とした顔をアリアに向ける。
真斗「アリアがいたこそ、使ったんだよ」
アリア「……あ、そ、そう」
ピンクの雰囲気のまま二人は廊下を走っていく。
††
真斗とアリアは一つの教室の前で足を止めた。
真斗「あいつらいると思うか?」
アリア「まだ屋上じゃない?」
真斗「そっか。どうする、久々に授業妨害するか?」
アリア「わたしはいいけど…あんた、わたしより頭悪いでしょ。受けときなさい」
真斗「はいはい」
気のない返事をしてからゆっくりとドアをスライドさせた。
「おいおい、お前ら…また何やらかしんだ」
教室に入るなり、髪の毛がボサボサでだらしなくタバコを吸う男性が椅子に座りながら呆れて言う。
真斗「ちょっとはその髪整えろよ。ロッド」
アリア「そうよ。だらしない」
ロッド「ファーストネームで呼ぶな。オレはお前らの友達か…」
ロッドはボサボサの髪をさらにかく。
真斗「っていうかファミリーネームなんかあったか?」
アリア「何いってるの。あるに決まってるでしょ」
ロッドと真斗はアリアに注目した。
アリア「ユールス・ボサボサよ」
ロッド「ユルストだ!ロッド・ユルストだ!!」
真斗「あーぁ、そうか。ボサボサ・ダサダサかぁ」
ロッド「てめぇ、わざとだろ!」
わざとっという言葉に二人は顔を見合わせてにこりと笑い合い
真斗「当たり前」
アリア「当たり前」
ロッド「あとで職員室に来やがれ!!」
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