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「里美は電話に出た?」
「出なかったよ」
「そうかぁ」
心配している智恵美に対して、俺は気を紛らわすために笑いながら言った。
「こんなくだらない王様メールなんかほっとけ」
「そうかな。でも……」
「メール通りに首を吊る訳がない。今日はもう寝よう。明日学校に行けば分かるし」
「明日ねぇ……」
「明日、明日!今日はもう寝る」
「分かった。おやすみなさい」
智恵美が心配していたからさっきは笑ってごまかしたけど、妙な胸騒ぎがする。
もう一度秀樹に電話した。けど電話に出てくれない。
里美の番号は知らないから掛けれない。
ただの胸騒ぎと思い、諦めて寝ることにした。
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