命令3

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翔太は脅えながら近寄ってくる大輔の襟元を掴んだ。 「もし王様の命令と口実を付けて美咲としたら殺すからな!!」 大輔は顔を反らし、床を見る。 「分かってるよぉ……」 「聞いたからな!美咲お前もだからな!」 「……でも」 見ていられない状況に俺は2人の仲裁に入る。 「まぁ翔太。そんなに怒らないで抑えて。そんなこと2人共しないって」 「うるせぇーよ!余計なお世話だ!」 そう言い、大輔の掴んでいた襟元を離し翔太は何処かへ行ってしまう。 すると美咲も席へと戻っていく。 「真美、美奈子どう言えば良かったんだ。あれで良かったのか?」 二人共答えてくれない。 大輔と美咲と翔太にとって、秀樹と里美の悲しみより自分達の事なのか。
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