1189287人が本棚に入れています
本棚に追加
翔太は脅えながら近寄ってくる大輔の襟元を掴んだ。
「もし王様の命令と口実を付けて美咲としたら殺すからな!!」
大輔は顔を反らし、床を見る。
「分かってるよぉ……」
「聞いたからな!美咲お前もだからな!」
「……でも」
見ていられない状況に俺は2人の仲裁に入る。
「まぁ翔太。そんなに怒らないで抑えて。そんなこと2人共しないって」
「うるせぇーよ!余計なお世話だ!」
そう言い、大輔の掴んでいた襟元を離し翔太は何処かへ行ってしまう。
すると美咲も席へと戻っていく。
「真美、美奈子どう言えば良かったんだ。あれで良かったのか?」
二人共答えてくれない。
大輔と美咲と翔太にとって、秀樹と里美の悲しみより自分達の事なのか。
最初のコメントを投稿しよう!