つぎのおはなし

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「あー、なんとゆうか眠りたくなってきた。」頭を抱えて作戦会議に耳を傾ける。「荒れるとは思ってましたけど、まさか此処まで荒れるとは。」ギルモアも腕を組んで額から汗を垂らしている。テント内は私達も含めて20人程集まっていた。偽善大隊の主なメンツが揃い、作戦会議を開始したまでは良かったが、黒魔術隊と精霊魔術隊からバッツの処遇について始まり、バッツが会議をフケた事で、女性隊長達の怒りが爆発、怒りの矛先が私達に向いた挙げ句、今まで溜まっていた不満や大隊の改善するべき所などが、まあ出ること出ること。この大隊自体がほとんど現地徴用兵だったとゆうこともあり、会議は難航を極める状況になりましたわ。とりあえず話を先に進める為に手を叩いて私は「あー。君達が言いたい事は大体分かった。しかしだ、今はそれよりもこの状況をとっとと打開する事が優先だと思うワケよ。バッツの覗きは今に始まった事じゃないし、一通り聞いた意見の中には確かに正しい物も幾つかあった。けどな、お前ら軍人だろ?いくら現地徴用だからって、考え甘いよ。軍ってヤツは進めと言われたら、例え砲弾飛び交う戦場だろうと地獄だろうと進軍しなきゃあならない何処なんだ。お前らがいくらぐずったって、死ねと言われりゃ死なねーと成り立たんのよ。言いたく無かったけどねえ、ワタシもなー、大分上のヤツらと掛け合ってこの大隊保たせてんだよ。他の隊に行って、うちと同じ行動してみな。軍法会議で最前線にスカウトとして送られてあっさりくたばるよ?ワタシは今の隊の雰囲気が好きだったから今まであえて何も言わなかったけど。その考え方はダメって事だったのかな?まーほとんどのヤツが生き残る為に仕方なく徴用されたからイヤイヤ戦闘してんのは解るけどそんなテキトーなことしててもそのうち死ぬよ?今はまだ怪物相手の戦闘を斡旋してもらってるけど、そのうち必ず人間相手の戦闘になる。あんたたち徴用したのは無駄にダラダラ生かす為じゃない、それぞれの長所をガンガン引き伸ばして、使えるスペシャリストを育てて、大隊全員の生存率上げる為なのよ。今の話を踏まえた上で、再度会議を開始します。」
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