~間話~引きずられていくアイツの話

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コレは今から大体4~5年位前の話。まだ先生にしごかれて兵隊になる前、帝国の兵隊養成学校に通っていた頃にアレを見つけ出してしまった時のはなし。「酷いなぁ、いくらなんでもこれは無いだろう。」サクラはうろたえつつ、「片付けられない女とゆう奴でしょうか兄様。」先生の武器倉庫の清掃を言い渡され、サクラと共にハタキと雑巾バケツを持って、武器倉庫の中を見渡したワタシとサクラの第一声はこんな感じだったとおもう。当時先生は、敵将軍との一騎打ちにハマっていたらしく、負けた将軍の武器や防具を戦利品として持ち帰り、整理もせずに武器倉庫に自分専用スペースを作って放り込むのが日課だったらしい。そのせいで、最近爆発事故を起こして、ワタシ達に掃除も兼ねて整頓してこいと命令が下った訳で。「しかしねー。これを2人でどうにかすると言うこと自体が間違いだとゆうのがあの人には判らなかったのかねえ?」「2人じゃ無いですよ。」後ろから声が聞こえ、ワタシ達が振り返るとギルモアとバッツが入り口あたりに立っていた。「バッツにギルモアか。どうした?また何かやらかしたか?」ジト目でギルモアが「他人事みたいに言わないで下さいよ。主犯はあなたじゃないですか。ワタシ達は巻き込まれただけなのに。」「ん~?そうだっけ。まあ気にするな。細かいことばっかり言ってるとハゲるぞ?」ギルモアがため息をついて、「あなたのその性格治さないと友達出来ませんよ。それと、先生からの指示表です。何でも、かなりヤバい物が混ざってるみたいで、表に書いてあるのは封印グローブはいて持たないと取り憑かれるとか。」バッツが袋から人数分のグローブを取り出し「まあ、爆発事故起こす物が有るくらいですから先生も少しは気を使ったのでしょう。物騒な物はまとめて自室の秘密部屋に放り込むとか言ってましたし。」 「そんな物騒な物を生徒に扱わせるなよな。何考えてんだあの人は。」 ワタシが愚痴ると、バッツ達のさらに後ろから、 「仕方無かろう。あんなんでもかなり偉いヤツなんだからな。ヤツの代わりに私が監督を勤める事になったから、ビシビシ行くぞ。愚痴るのもいいが、まずは体を動かせ。そんなんではいつまでたってもおわらぬぞ。」 いつの間にか用務員のアーク長老がメガホンとモップを片手に入り口に立っていた。image=84394950.jpg
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