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「アーク長老?なんで長老がいるんですか?」
「あの馬鹿弟子が長期遠征に行く様なのでな。純米大吟醸生龍神丸五本で手を貸す事にした。」
「あー。そういや、長老あの酒大好きでしたね。」
成る程。先生があの酒裏ルートで大量購入してたのはこうゆう事か。
「ところで長老。憑かれるとか指示表に書いてあるんですけどどれくらい有るんですか?危険物。」
「全部。」
「・・・・・・うわ。本気ですか。」
後ろの方でやっぱりな。とか、まあ先生だしなあ。 とか聞こえてるし。
「量が量だからな。とりあえずはグローブはいて、先に武器と防具にだけは分別しておけ。よくわからん物はここ、グローブに亀裂入るクラスの物はこっちだ。なに、手分けしてやれば、完徹で3日くらいで済むじゃろ。授業の方はワシから話をつけといてやるでな。心おきなくやるがよいぞ。」
「完徹ですか。」
「うむ。そうでもせんと絶対に終わらん。特にお前らみたいなまとまりがない問題児共はな。ワシはこれからあっち方面の見える範囲の危険物ランクSクラスをどうにかしておくから、ギルモア・バッツ斑はあっち方面、クロスタン・サクラ斑はこっちから手を付けろ。グローブの耐久力にだけは気をつけろよ。中には触れただけでグローブが破裂する物もあるからな。」
言うだけ言って長老は御歳70とは思えない速度で奥の方へ消えて行きました。
「しゃーない。面倒だがやるしかないか。」
「兄様、私はこのあたりを片付けてしまいますから、兄様は反対のあたりを片付けて下さいますか?」
「わかった。何か面白い物が有ったら教えてくれ。ワタシやお前が使えそうな物が有ったら遠慮なく借りて(パチッとこう)こうかね。」
「あまり感心は致しませんが、3日完徹の報酬とするなら先生も多少は目をつぶってくれるでしょう………多分ですけど。ギルさんやバッツにも伝えておきましょうね。」
そう言ってサクラがギルモア・バッツ斑の方へ走っていく。
ワタシことクロスタンは山盛りの武具の一角に気になる物を見つけ、
「おや?この奥にあるボロい柄は刀、か?」
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