~間話~引きずられていくアイツの話

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次はバッツだな。 ギルモアと同じようにロープを解いて、残った霊薬を喉に突っ込み飲み込ませる。 「霊薬なくなっちまったなぁ。またパチッてこないとな。」 意識が回復し、動ける様になったバッツと、はまった骨が体に馴染んだギルモアを引き連れ、長老に説教する先生を横目に、拷問室こと地下実験室を後にする。 「スマン、サクラ。お前まで手が回らん。」 地下実験室をバックレたワタシたち三人は、地下実験室からパチった白衣を着込んで街へと逃げこむ事にした。 「まずは服をかえなきゃな。この服は少々目立つ。」 ワタシが二人に提案する。 ギルモアは 「いえ、今は距離を稼がないと。」 バッツは 「私はクロスの意見に賛成です。少し先に紛れこむのに丁度良い研究施設があった筈です。そこで色々と失敬させていただきましょう。」 「うん、じゃあその研究施設とやらに行ってみようか。そろそろ先生が気付いている頃だしな。」 目立たないようにこそこそと研究施設へ向かう。 一方その頃、3バカが逃げ出した事にきがついた先生が、見た人が引きつって凍りつく様な笑顔を浮かべていた。 「ほう、あの状態で逃げるか。 」 部屋の隅でサクラと長老が震えている 「こ、怖いです。」 「いかん、マリオンが本気切れしとる。」 先生が3バカから取り上げた武器を睨みつけて、 「そこにいるのだろう?遠慮せずに実体化するがいい。 リリス、リヴァイアサン、ベルフェゴール。」 ほんのりと刀が光り出す。 「その名前で呼ばれたのは久しぶりです。 でも、もう捨てた名前なので二度とその名で呼ばないで。 ベルフェゴールとリヴァイアサンは休眠期に入っているからいくら呼びかけても無駄よ。 私もそろそろだから要件は早めにね。」 「単刀直入に聞く。 お前の契約者は誰でどこにいる? 」 「それを聞いて、貴女は何をするの?」 「9.9割殺しにした後で反省室に監禁してから考えよう。 お前たちが憑いているなら、そうそう死なないだろうしな。」 「あ~あ。マスターも可哀想に。龍の逆鱗に触れてしまったねぇ。 一応貴女も私の元マスターだし、今のマスターだけは教えてあげるわ。 今の私のマスターはクロスタン。魔力だけなら貴女を越える可能性があるわよ。」
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