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「治療と封印?」
爆発寸前の魔力が霧散する。
「これ以上は最重要機密だから、教えられん。
此処は軍の予算を分捕って私が個人的に開いた施設だからな。
あまり良いイメージは無いが。」
「それだけで十分です。
貴方がワタシの先生で本当に良かった。」
目を瞑り、体の力を抜く。
「お願いします。」
ドン!とゆー音と共にワタシの意識は闇に落ちた。
闇に溶ける意識の中、今度の拷問で生き残れるかを気にしながら。
先生はどんな時にでも嘘だけはつかない。
自分を曲げるのが嫌いな人なのだ。
もっと上手く立ち回れば軍の総大将にだってなれた筈なのに、未だに1将軍で収まっているのは
「あまり偉くなると自由に動けなくなるし、自分を曲げるの嫌だから。」
とゆーことらしい。
軍の上層部には先生の息がかかったのがかなり入り込んでいるために、かなり無茶な要求も通る。
悪に義憤し、正義を嘲笑う性格の為に信奉者は多いのだ。
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