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「今日はみんなに話したい事があって呼び出したんだよ」
「もったいぶらねぇで早く言えよ」
俺は思わず口を挟んだ。
あまり自分の事を話さない遥太が、わざわざ俺達を呼び出してまで言う事が気になって仕方がなかったから。
遥太は俺達に視線を合わせてから、真面目な顔のまま言った。
「俺、結婚したんだ」
…………はい?
俺を含め、遥太以外はみんな固まった。
「ってか、お前彼女いたのかよ!?」
ミノル「いきなり過ぎてビックリなんだけど!」
俺達が騒いでも、遥太は真面目な顔のままだった。
まぁ、俺達も30越えてるし、信也と勇樹だって結婚してる。
だから驚く事じゃないかもしれないけど、遥太にはそんな相手がいる素振りもなかったし、半年くらい前に『俺は仕事に生きる』なんて言ってたからいきなり言われても焦る。
遥太はまた口を開いた。
「ちなみに子供もいる」
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