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ペタペタペタ…
早朝のある家に足音が響いている。
カリカリカリ!
足音の主はある部屋の前に来ると爪をたて扉を引っかいている。
ギィー…
足音の主は扉を開けると一気にこの部屋の主が寝るベッドに飛び込んだ。
「ニャー!」
そう、足音の主はこの部屋の主の飼い猫である。
『ぅ…ん…Zzz…』
「ニャーッ!」
ザシュッ!
部屋の中に痛々しい音が響き渡る。
『痛たぁぁあ!』
なんと猫は起きない飼い主の顔をおもいっきり引っかいたらしい。
『みーこ!痛いじゃないか!』
「ニー!」
猫の名前はみーこと言うらしい。
『今、何時だよぉ…、6時…、みーこ?もしかしてご飯が食べたくて起こしにきたのか?』
「ニャー♪」
みーこはまるで、そうよとでも言うように鳴くと飼い主の顔を舐める。
『わっぷ!わかったよ、すぐに行くからリビングでまってて?』
「ニャー♪」
ペシッ!
みーこはダメ押しとばかりに顔を叩くとリビングへと降りていった。
『ふ…ぁあ~、っと早く降りないとまたみーこに引っかかれるよ…』
飼い主は素早く着替えるとリビングへと降りていった。
「ミャーッ!」
みーこは飼い主が降りてくるのを見ると、早く早くと言うように鳴いて急かした。
『はいはい、少し待って?すぐに作るから♪(って言っても作れるのはねこまんまくらいだけどね)』
真はそう言うと冷蔵庫を開け
冷や飯を取り出し、バターと鰹節、そして醤油を少しかけてレンジで温めだした。
「ミャゥ♪」
みーこは待ち切れないのか真の周りをグルグル走る。
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