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チンッ!
レンジから音が鳴る
蓋を開けると辺りにいい香りが広まった。
『はい♪、ちゃんと噛…』
「ガツガツ!」
『もう…っと新聞取りに行かないと…』
真はジャンパーを取り外に向かった。
『(う~、春とはいえやっぱり朝は冷えるな…)』
そう思いながら新聞を取った
ふと、道路を見ると黒い犬がこちらをじっと見ているのに気が付いた。
『犬…?野良犬だったらみーこに気をつけるよう言わないと…』
黒い犬は真をしばらく見つめ去っていった。
『…っと、亜子ちゃんが来る前に着替えないと…』
真はそう言うとそそくさと部屋に戻った。
ガラッ!
「真~!おっはよぉっ!」
真が部屋に戻ると同時に元気な声が響く。
『ん?亜子ちゃん、もう来ちゃったんだ、早く着替えないと…』
真は急いで牛の描かれたTシャツと短パンを着るとリビングへと降りて行った。
『亜子ちゃん、おはよう♪』
「うんっ、おはよ♪、みーは、もうご飯食べてるけど、真も一緒に食べたんじゃないよね?」
どうやら亜子は、みーこの事を、みー、と呼ぶらしい。
『うん、まだだよ♪』
「じゃぁ、気合い入れて作るからテーブルに座ってて♪」
そう言うと亜子はキッチンに向かった。
『(そういえば…亜子ちゃんが来てくれる用になってからずいぶん食が豊かになったよなぁ…)』
真は亜子がくるまえは、みーこにはねこまんまを
そして自分は栄養サプリメントで済ましてしたのだ。
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