59人が本棚に入れています
本棚に追加
龍
1999.桔の月
free soundは12歳になった。
幼少の夢は、海賊になって宝物を探す事だった。
しかし、今は父の仕事を継ぎ漁頭になる為、毎日、漁船の手入れを手伝っていた。
【ある夜】
光が差し込み、ふと、眼が醒めた。
幼少の時に浜でひろった
羅針盤に光が当たり輝いている。
なんだ?
free soundは光の方向を見た。
海からそそり立つ光は5方向へ拡がりその一つが、free soundの持つ羅針盤に当たっていた。
雷鳴が轟き、光が多方向へ拡散した。まるで、空を翔ける龍の如く漆黒の闇へ消えていった。
光の当たっていた羅針盤は自ら光輝き、壊れているにも関わらず、ジィィィィーと言う音を伴い針がある方向を射し止まった。
そして、光を失った。
最初のコメントを投稿しよう!