雛人形

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          ■□■□■□  その声に驚いた桃は、ベッドの中で目を開けた。  しかし、何かに押さえられてるのか身動きが取れない。  金縛りかと思ったが頭は動く。  そして、桃は気づいてしまった。  自分の手足を押さえ込むものの正体を。  その正体が、とても小さな手だという事に。  肌に伝わる感触で分かってしまったのだった。  喉が急に渇いていくのが分かる。  悪寒が走り鳥肌が立ってきた。  そして自分の置かれている状況が、かなり危険という事も分かってしまった。  意を決した桃は唯一動く頭を動かした。      
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