2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
■□■□■□
その声に驚いた桃は、ベッドの中で目を開けた。
しかし、何かに押さえられてるのか身動きが取れない。
金縛りかと思ったが頭は動く。
そして、桃は気づいてしまった。
自分の手足を押さえ込むものの正体を。
その正体が、とても小さな手だという事に。
肌に伝わる感触で分かってしまったのだった。
喉が急に渇いていくのが分かる。
悪寒が走り鳥肌が立ってきた。
そして自分の置かれている状況が、かなり危険という事も分かってしまった。
意を決した桃は唯一動く頭を動かした。
最初のコメントを投稿しよう!