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「朋也ってさ、自分の気持ちを表に出すのが苦手なんだよ。なぁ由利、女ってさ、どんな男と仲良くなりたいとか、どんな奴を好きになるかとか、こいつに教えてやってくれないか?」
朋也と渉には中学時代に彼女はいたものの、女友達が少なかったため、こういうことを聞く機会がなかった。
「う~ん…どうだろう、優しくて、おもしろくて、自分のこと愛してくれてるって実感できる人かなぁ?」
「あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙!!…」
「!!!」
朋也は由利の言葉に人の声とも分からない声で叫んだ。
「何!?どうしたのよ?」
由利が驚くのも無理はない。
「…最後の項目がなぁ…やっぱりみんなそうなのかなぁ…こっちは本気で好きなのに…」
「???、ねぇ朋也、なんかあったの?」
由利はなぐさめるような声で聞いたが、その声は完全に朋也には届いていなかった。
「あ゙~こいつな、今まで付き合った奴みんなに『本気で好きになってくれてない』って言われてフられてるんだよ。さっきも言ったけど、こいつ自分の気持ち外に出すの苦手でさ…なんかうまくいかないんだよな…」
渉は朋也に代わって説明した。
「そうなんだ…頑張って朋也!私応援するよ!」
「………………………」
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