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ミオンは、頭を押さえながら必死で整理しようとしているが、やはりそう簡単には理解できるはずはない。
そんな彼女を見て、アルミスは言った。
「まあ、そのしくみが理解出来なくても別に構いません。とりあえずは、そういう場所もあるんだっていうくらいの認識でよいと思われます」
「そ、そう……?」
ほっと一息吐くミオン。これ以上訳の分からないことを頭に詰め込まれたら、知恵熱が出るところであった。
「今重要なのは、『彷徨うもの』が普段はそんな場所にいるのだという事実です。奴は、人間の魂を奪う時だけこちらへと現れ、目的が済めば再び狭間へと戻る……そういう行動を繰り返しているのです」
「と、いうことなの。だから普通に追ってたんじゃあ、そいつを捉えるのは骨が折れるよ。はっきり言って、いつ何処に現れるかも分かんないし、見つけたとしてもすぐに逃げられちゃうから」
アルミスが言い終えると同時に、ルヴィが素早く会話に入り込んできた。
どうやら、会話に割り込むタイミングを見計らっていたようだ。アルミスの出番はここまでということらしい。
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