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「じゃあどうすれば……」
二人の言葉を聞き、表情を曇らすミオン。
しかし、ルヴィは何処か自信たっぷりの顔をしていた。
「ふふふ……探すのが難しいんなら、直接向こうのアジトに乗り込んじゃえばいいんだよ」
「乗り込むって……その時空の狭間ってところに!?」
驚いたような顔をして、ミオンは言った。
「そう、ここへの道を開くのは、かなりの力が必要なんだけど、僕ならそれが出来るから問題なし」
エッヘンとばかりに、胸を張ってルヴィが言った。
「けど、そんなところに入っちゃって平気なの?」
話を聞く限りでは、そこは通常とかなり異なる空間のようである。
何か計り知れないような危険があったとしてもおかしくないと、ミオンは考えたのだ。
「大丈夫、大丈夫。変な所に落っこちちゃわない限りは平気だよ」
「それは……変な所に落っこちたら大丈夫じゃないってことなんじゃ……」
「……まっ、大丈夫でしょ」
「…………」
ルヴィのお気楽な発言に、言いようのない不安を覚えるミオンであった。
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