84人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと話がそれちゃったけど、それじゃあ今から、ミオンに時空の狭間への道を開く方法を教えるね。そうだな……何か媒介があったほうがいいだろな」
そう言うとルヴィは、ミオンの体をじろじろと見つめる。
「何?」
不審な顔をするミオン。
すると、ルヴィはニッコリと笑みを浮かべ……
「えい!」
突然、ルヴィはミオンに抱きついたのだった。そして、彼女のコートの中へと手を差し入れて、もぞもぞと中で手を動かす。
「ちょ……何するのよ……いやん」
「あはは……ミオンったら敏感~」
楽しそうにミオンの体をいじりまくるルヴィ。その度にミオンは、体をビクビクと震わせていた。
今は周りに人気が無いので、その姿をここにいる二人以外に見られるということはなかったのだが、もし男性がこの場にいたらその視線は釘付けであったろう。
それほどその光景は煽情的に見えた。
「こ~の~」
頬を赤く染めたミオンは、ルヴィを強引に引き離す。
「あ~あ、残念。もっとミオンのかわいい姿が見たかったんだけどな」
「はぁっ……はぁっ……っとにこのガキんちょは、一体何してくれんのよ」
荒い息を吐きながら、ミオンはルヴィを睨み付ける。
すると、ルヴィの小さな手に似つかわしくないものが握られているのに気付いた。
最初のコメントを投稿しよう!