三章 女三人旅道中

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「ミオンは銃使いなんだね」  そう言った彼女の手には、先程まではミオンの腰にぶら下がっていたはずのホーネットがあった。 「な!?いつの間に?」  思わずミオンは自分の腰を確認するが、やはりそこに彼女の銃はなかった。 「ガキんちょのおもちゃじゃないのよ。返しなさい」  そう言うと、ミオンは素早く銃を取り上げる。  だが、ルヴィはまだ何かを持っているようだった。コロコロと何かを手の中で転がしていた。 「さっきの銃の弾ってこれでいいの?」  ルヴィの手にはホーネット用の通常弾が三発握られていた。 「あ~そんなもんまで……」  ミオンはそれも取り上げようとするが、ルヴィはさっと後ろに隠した。 「これはちょっと待ってね。今、弾の中に僕の力を込めているところだから」 「力……?」 「そう、道を開くための力」  そう言うと彼女は、右手をミオンの前に差し出した。  そこには、見た目には先程までとさほど変わりの無い二発の弾丸があった。  ミオンはルヴィからそれを受け取る。
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