三章 女三人旅道中

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「なに?これがその力なの?」 「うん。一つはこちらから入り口を開くための力。そして、もう一つは向こうから出口を開くための力。この弾丸をセットして、銃にオーラを込めて弾を撃ち出せば道が開けるよ」  だが、それを聞いたミオンは顔をしかめる。 「ちょっと……私にオーラなんて使えないわよ」 「あれ、そうなの?」  驚いたようにルヴィは言う。 「そうだよ」 「おっかしいな~さっきミオンの体に触れた時、オーラの流れを正確に伝えるための体が出来上がっていたんだけど……」  ルヴィはそんなことを言った。  どうやら、先程彼女の体を弄っていたのは、銃と弾丸を抜き取るだけでなく、そのことを確認するためでもあったようだ。 「多分、ミオンはその気になれば、オーラを使いこなせるよ。まあ、無理だったとしても、そのクロスって人に頼めば問題無いし」  簡単にルヴィはそう言うが、ミオンはいまいち乗り気ではなかった。 「あいつに頼むのは何か嫌だな~」  明らかに不満気な様子でミオンは言った。
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