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「なに?これがその力なの?」
「うん。一つはこちらから入り口を開くための力。そして、もう一つは向こうから出口を開くための力。この弾丸をセットして、銃にオーラを込めて弾を撃ち出せば道が開けるよ」
だが、それを聞いたミオンは顔をしかめる。
「ちょっと……私にオーラなんて使えないわよ」
「あれ、そうなの?」
驚いたようにルヴィは言う。
「そうだよ」
「おっかしいな~さっきミオンの体に触れた時、オーラの流れを正確に伝えるための体が出来上がっていたんだけど……」
ルヴィはそんなことを言った。
どうやら、先程彼女の体を弄っていたのは、銃と弾丸を抜き取るだけでなく、そのことを確認するためでもあったようだ。
「多分、ミオンはその気になれば、オーラを使いこなせるよ。まあ、無理だったとしても、そのクロスって人に頼めば問題無いし」
簡単にルヴィはそう言うが、ミオンはいまいち乗り気ではなかった。
「あいつに頼むのは何か嫌だな~」
明らかに不満気な様子でミオンは言った。
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