三章 女三人旅道中

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「ほんとは最後まで協力してあげたいんだけど、事情があってこの件にはあんまり深くは関われないんだ……ごめんね。けど、ミオンにはとっておきのものをあげるから」  そう言ってルヴィが取り出したのは、彼女がミオンから抜き取っていた残り一発の弾丸であった。 「この中には、僕がありったけの力を込めたから、かなり強力な威力を発揮出来ると思うよ。発動はさっきの分と同じで、銃にオーラを込めることね」  そして、ずっと握っていた弾丸をミオンに手渡した。  二人の手が触れた瞬間、ルヴィはミオンの手を握り締めて、彼女の目を見る。 「これから、厳しい戦いが待っていると思うけど、ミオンならきっと大丈夫だと思う……だから頑張って。僕も応援してるから」 「え?う、うん。ありがと」  そして、ルヴィは最後に満面の笑みを溢した。 「それじゃあ、また会おうね」 「では……」  ルヴィは大きく手を振りながら……アルミスは一礼して去っていった。  二人が現れたのも突然なら、去っていくのもまた急なものだった。  ミオンと彼女達が一緒にいたのは、ほんの数時間程度であったが、その間にこれまで知り得なかったような色々なことを聞き、ミオンの中の意識は大きく変化していた。
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