三章 女三人旅道中

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「あの二人……結局何だったんだろ」  二人が去っていった北の方角をボンヤリと見つめるミオン。  次第に彼女達の姿は遠く、小さくなっていく。  だが、ミオンはいつまでも彼女達の姿を目で追っていた。明確な理由は無いのだが、何故かそうしたい気分だったのだ。 「おい」 「え?」  突然掛けられた声に振り向くと、そこには追いついてきたクロスの姿があった。  彼を見たミオンは、軽い感じで声を掛ける。 「よっ、お久しぶり~もう怪我はいいの?」 「おかげさまでな……」  一方のクロスは、かなり険悪な雰囲気を背負っていた。  これから二人の間で、一騒動起きるだろうことは、彼の表情を見れば容易に想像が付いたのであった。
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