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ルヴィの言うことは、アルミスにはよく理解が出来た。
彼女の主は人間を心から愛する者であり、世界をこのような状況にみすみす追いやってしまったことを悔やんでいるのだろう。
アルミスは、そんな心優しい主のことが大好きであった。
彼女自身、ルヴィの優しさによって救われたからこそ、今ここにこうしていられるのだ。
「僕は、この世界が歩むべき道を、正しい方向に引き戻さなきゃいけないって考えてる。アルミス、僕に付いて来てくれる?」
ルヴィは不安そうに尋ねるが、アルミスの中の答えは最初から決まっている。
「仰せのままに、我が『女神』ナチャルヴィーダ様……」
彼女は恭しく頭を下げてそう言う。
「ありがと」
それを聞いたルヴィはにっこりと笑みを浮かべるのだった。
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