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「弾丸?」
それをどのように使うかが想像出来ないようで、クロスは頭を捻る。
「そう、こいつを撃ち出してやるの」
ミオンはホーネットを取り出して、そこに弾丸を詰め始めた。
彼女は手馴れたもので、すぐにセットし終えるのであるが……
「……はい」
「あん?」
ホーネットに弾を詰めると同時に、彼女は作業をじっと見つめていたクロスの前に銃を差し出した。
「なんだ?」
状況を理解出来ていないクロスがミオンに尋ねると、彼女は不本意だというような表情をしながら言った。
「ほんとは何か癪なんだけど、あなたに使わせてあげるわ。これは、銃にオーラを込めて撃ち出さなきゃ発動しないらしいの」
「オーラだと……?」
「そうよ、だからハイ」
ミオンは、クロスの手にホーネットを握らせる。
銃を受け取ったクロスは、それをまじまじと見つめていた。
「銃にオーラを込める……そういう使い方も出来るのか」
おそらく彼は、オーラのそのような使い方を知らなかったのだろう。興味深そうにそう呟くのであった。
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