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さかのぼる事今から2日前…
俺は空が大っ嫌いだ。
正直、空なんか見ていたら虚脱状態に陥る。
だから、俺は喫煙をする。
空の大っ嫌いな煙を吐いて、大気汚染に貢献してやる。
空なんか嫌いだバーカ。
換気扇がカタカタ音をたてながら回転している。
小汚いトイレの隅で、煙が換気扇に吸い込まれていく。
「水樹くーん どこにいるの
いるなら返事しろー!!」
廊下の方から、女の声が響いてくる。
「またか・・・」
「ふぅー」っと煙を吐いて、次のタバコに手をつけようとした瞬間
「みぃーつけた☆ふふ 水樹君きゃもん♪」
不敵な笑みを浮かべる魔性の女が、ドアの上から俺を見下している。
「ねぇーいい加減やろうよ」
「イ・ ヤ・ ダ!」
「まぁ、そう言わずにね☆」
「俺はもう、お前の実験で何度死にかけたんだよ!」
水樹がマユをにらむ。
「0回?」
「違ーう!4回だ。
俺はまだ17だが、4回も
川がみえたんだぞ!」
水樹の息が荒くなる。
「まぁ、そういうと思ったので、今回は超安全なものを
作っちゃいましたー☆」
そういうと、マユはおもむろに内ポケットから、CDを取り出した。
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