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「お、覚えてろよ!」
負傷した仲間を抱えて、不良達は逃げ出した。
長身の青年は、それを見送ってから女の子の方に向き直った。
「大丈夫ですか?」
俯いていた女の子は、顔を上げて微笑んだ。……が、
青年の顔を見た途端、その笑顔が凍りついた。
そして、だんだん、
嫌悪の顔になる。
そしてグサリと、言葉を放った。
「あんたみたいなキモイ奴に助けられるくらいなら、不良にナンパされてた方がまだましだったわ。」
そう言って、女の子は去っていった。
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